Difyを置くサーバーは、最低メモリだけで決めない
Difyの最低条件を満たしても、使うモデルや同時実行まで足りるとは決まらない。契約前に、Dify本体・モデル処理・保存データの置き場を分ける。
4 GiBと8 GiBは対象が違う
2026年9月14日に確認したDifyのDocker Compose導入資料は、ハードウェアの最低条件をCPU 2 Core以上、RAM 4 GiB以上としている。一方、macOSの欄ではDocker仮想マシンに2仮想CPU・8 GiB以上を割り当てる案内がある。
同じページの数字でも対象が違う。「公式は4と8で矛盾している」「4 GBのVPSなら用途を問わず十分」とは読まない。Linuxの欄にはDocker 19.03以上、Compose 2.24.0以上が記載されている。導入する時点では、その版の手順とOS側の対応も確認する。
最低条件は、学習済みの大きなモデルを同じ機械で動かすための必要資源を表す数字ではない。外部モデルAPIを呼ぶ構成と、手元にモデルを置く構成を同じ見積りに混ぜない。
私たちが契約前に埋める構成メモ
以下は当サイトで作った確認票で、特定構成の推奨値ではない。空欄がある場合は、先にアプリ担当へ確認する。
| 項目 | 決めること | 資源・支払いへの影響 |
|---|---|---|
| Difyの版 | リリース番号と取得元 | 手順・環境変数・構成が変わる |
| モデルの処理場所 | 外部API / 別サーバー / 同じサーバー | API利用料と自前の必要資源を分ける |
| 利用の重なり | 何人が何の処理を同時に行うか | 無操作時だけでは負荷を判断できない |
| 知識用の資料 | ファイル数・大きさ・更新頻度 | 取込み処理と保存量を別に見積もる |
| DB・添付・検索用データ | 保存先と退避先 | コンテナを戻すだけで足りるか確認 |
| 公開先 | 社内限定か、外部利用者がいるか | 認証・TLS・ネットワークの担当が必要 |
| 更新と復元 | 実行者と確認者 | 自己管理の作業費を含める |
API料金はVPS代に含まれるとは限らない。外部サービスのアカウント、請求上限、利用条件も別の行に残す。無料枠を永久に使える前提にはしない。
起動確認と、使えることの確認
コンテナが並んで起動した後は、試験用の短い処理で、モデル応答、資料の取込み、結果の参照を分けて確かめる。処理が遅いときは、モデルAPIの待ち時間なのか、ローカルの資源なのかを記録してから判断する。
最低条件だけを見て上位プランを即決するより、どの処理の何を観測するかを先に決めたほうが、変更理由を説明しやすい。メモリの観測票と容量の見積り表を使って、通常時・取込み中・利用が重なる時を分ける。
このサイトでは有料VPS上でDifyの人数別性能を測定していない。そのため「このプランなら何人まで」といった収容人数の表は出していない。
更新前に保存するもの
導入時の版、変更した設定、DB、添付、利用している検索基盤、秘密情報の保管場所を一覧にする。更新前後で必要な設定が変わっていないか、対象リリースの案内と設定例の差分を読む。秘密の値をこのサイトへ入力する必要はない。
DBだけ戻してもモデルAPIの鍵が使えなければ処理は再開しない。保存物の検査例は復元のローカル記録にあるが、これはDifyそのものの復元実績ではない。
構成メモの保守担当が決まらない場合は、実行環境の候補整理へ戻る。自己管理で進める条件がそろった場合に、VPSの比較で契約期間と必要な仕様を照合する。